名古屋市港区 浅野眼科 〒455-0801 名古屋市港区小碓2-272 TEL: 052-381-5770 FAX: 052-381-7827 
ご質問とその回答

1.視力、屈折矯正について

 眼鏡を非常に不便に思っているのでコンタクトにしようか、手術を受けようか迷っています。矯正自体を考えると眼鏡やコンタクトレンズでの矯正の方が良いと書いてありましたが、それはどういう理由からでしょうか?

 レーシック手術は、角膜を凹レンズ状に削ることで近視を矯正するものです。削る範囲は大体決まっており6mm程度になります。角膜の大きさが約12mmですから半分の大きさの部分に凹レンズを作るということになります。このため幾つかの欠点があることになります。一つは瞳孔が大きいと削らなかったところからも光が入ることになり、まぶしさや見えの悪さを生じます。コンタクトレンズは小さい物でも8mmの直径がありますのでそのようなことは生じません。またコンタクトレンズのように試してから微調整を行うことができないという欠点もあります。一度削ってしまえばそう簡単には微調整ができないということです。しかし、裸眼でよい視力が得られるという点はレーシック手術の大きな長所ではあります。


 コンタクトをしている時は目薬を使ってもいいですか。

 ソフトコンタクトをしている時は、目薬を点眼することは好ましくありません。通常の目薬には防腐剤が入っているものが多いので、ソフトコンタクトの上から点眼すると、防腐剤がソフトコンタクトに蓄積され角膜障害を起こすことがあります。
ハードコンタクトをしている時に、目薬を点眼しても眼球にはあまり問題はないと思われます。メーカーはハードコンタクト自体も防腐剤によって影響を受けるので好ましくないといいますが。
以上のようなわけですから、目が乾いたりしてソフトコンタクトの上から点眼したい時は防腐剤の入ってないソフトコンタクト用の目薬を使ってください。


 学校の検査で視力が悪いことがわかり眼鏡屋さんに行きましたが、眼鏡を掛けてもよい視力が出ないといわれました。

 目に何も異常がないのにストレスが原因でよい視力が出なくなってしまう、心因性視力障害の可能性が高いと思われます。小学校の高学年の女の子に多く見られます。(男の子はストレスが原因で、まばたきを頻繁にすることがあります)
トリック検査で良い視力が出ることが多く、診断は比較的容易です。ストレスの原因には色々ありますが、最近はお母さんとのコミニケーションに問題のあるケースが多く見られます。当院ではお母さんに暗示療法を指導しています。

2.緑内障について

 40歳の時に緑内障と診断され、眼圧は高くありませんが徐々に視野が狭くなり不自由しています。最近、健康雑誌「わかさ」で近赤外線療法が視野の回復に効果があるという記事を見たので、この治療を受けてみたいと思います。

 緑内障はまずは点眼薬で治療しますが、点眼薬で眼圧がコントロールできないときはレーザー治療や手術療法を行なうことになります。ご質問の近赤外線療法はレーザー治療とは異なり、頚部の交感神経節にスーパーライザーという器械で近赤外線を照射して目の血流をよくするというものですが、これで本当に効果があるかどうか今のところよく分っていません。


 70歳の父が緑内障と診断され失明の可能性も指摘され落ち込んでいます。どのようにしたら良いでしょうか。

 緑内障を患った患者さんの心構えで最も大切ななことは、神経を目に集中させないこと、体をよく動かすことの2点です。失明の心配をなさっていることはよく理解できますが、それで自宅に閉じこもって心配ばかりすることは最も避けなければならないことです。周りの方はなるべく目のことを忘れさせ、温泉に行くなり外に連れ出すことを心がけてください。

3.目のごろごろ感

 1ヶ月前から、左の上のまぶたに大きくはありませんがシコリが出来ています。触ると少し痛くごろごろして気になります。

 霰粒腫と考えられます。悪性のものではないので、まずは点眼薬で治療します。
良くならない時は、手術が必要になることもあります。


 左眼の白目が部分的に充血し、充血した白目に白いニキビのような物があり、かゆみもあります。

 フリクテン性結膜炎と考えられます。悪性のものではないですが瘢痕化することがありますので点眼薬の投与をお受けになった方がいいでしょう。


 まつ毛の生えるところに、ぽつっとした白いものが出来ています。今までも出来ることがあったのですが、数日で直っていました。今回はなかなか治りませんが、このままにしていても大丈夫でしょうか。

 マイボーム腺開口部嚢胞と考えられます。まぶたの脂を出す分泌腺がつまりかけているものです。心配はいりませんが、時々まぶたを温湿布するとよいでしょう。気になるようでしたら、眼科で簡単にとれます。

4.見え方が変

 私の父は68歳です。数年前から物が二重に見えたり、目が外に向くなど違和感があったので眼科にかかったところ、斜視といわれました。仕事上、車の運転やものさしを使うので手術を希望しましたが、手術をしても物が二重に見えるのは治らないかもしれないといわれました。

 恐らくもともと間歇性外斜視(時々外斜視になる)があり、年齢的に恒常性外斜視(いつも外斜視になっている)に移行したものと思われます。手術により改善する可能性が高いと思います。


 時々目の前が、波打った様になって物が歪んでみえます。その後、必ず頭が痛くなります。目の病気でしょうか?

 閃輝暗点と考えられます。これは偏頭痛の1症状で心配はいりません。頻回に起こるようでしたら予防薬がありますので、投与をお受けになった方がよいでしょう。

5.目のぴくぴくする動き

 最近目の下が痙攣を起こし、ピクピクしていますが大丈夫でしょうか。

 まぶたがピクピクする疾患を眼瞼ミオキミアといいます。ストレスや眼精疲労が誘引となったと考えられます。通常1ヶ月から3ヶ月でよくなります。


 小学生の男の子ですが、最近まばたきを頻繁にするようになりました。
大丈夫でしょうか。

 チックの目に起きる症状と考えられていますが、最近ではむしろストレスがきっかけとなって起こしてくるものが多いように思われます。ストレスが原因で女の子は心因性視力障害を起こしますが、幼稚園から小学校の低学年の男の子ではまばたきを頻繁にするようになります。心因性視力障害と同じような治療でよくなります。

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